鹿児島へ・・・
今日は朝6:55 羽田発の飛行機に乗って鹿児島へ向かった。
7月21日は私たち家族にとって昨年からとても重要な日になった。
今日、私が仕事を休んで鹿児島に向かったのにはわけがある。
昨年の7月21日、母が53歳の生涯を閉じた。
生体肝移植をするために病院に入院していたが、
手術日の直前に容態が悪化、この日の早朝に息を引き取ったのである。
生体肝移植のドナーは私だった。
私は、当時今よりもさらに太っており、医師からは
「このままでは使えない。至急正常な肝臓に戻さないと行けない」
といわれ、会社を長期で休み、母と同じ病院に入院し、脂肪を正常
に戻すために運動&食事療法を行っていた。
(その当時私は中程度の脂肪肝だった。)
なんとか、母の精密検査の終了に間に合わせることができ
手術日が決まった直後、急激に肝機能が低下してきたのである。
入院中、歩いて売店まで買い物にいけた母親が、日に日に
衰えていく姿、手術にすべてをかけていた、その時は・・・。
残念な結果にはなったが、母とは2ヶ月間ほぼ一緒に生活している
のと同じ感じだった。病院内ということを除けば・・・。
それは、私にとっては悲しいけれど、よかったことだ。
(多分一生分いっしょに居られたと思う、というか思うしかない)
1年が過ぎ、今日は母の1周忌が営まれた。
父は普段は大丈夫だが、やはり思い出すのか、昔より涙腺が
ゆるくなってきている。
私はまだ実感がどこまでできているかわからない。
29年間のうち10年は母とははなれて生活していた
ため、心の奥底で「また戻ってくる」という気持ちが払拭
できない。
一方で、母の死を感じている自分もどこかにおり、
突然喪失感を感じる瞬間もある。
決して母に依存していたわけではないが、
なんかえもいわれぬ悲しさがこみ上げてくるのである。
でも、そんな時は、
「きっと私のいいところ、悪いところすべてを見守ってくれている」
のだろうと思うことにしている。