「明日の広告」を読んだ
今はほんの少し離れたところにいますが、
ついこの間までオンラインメディアの広告営業をしていた人間としては
気になる本だったので購入。
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
- 作者: 佐藤尚之
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 新書
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昨日amazonから届いていて、夜12時過ぎから読み始めたんですが、
あっというまにというか、止まらなくなってそのまま読了。
文章も平易で、ましてやついこの間まで自分もある部分で携わっていたので
本当にあっという間でした。
なんか広告営業をしていたときに「もやもや」と心の中で思っていたことの
「もやもや」部分を取り去ってくれた感じ。
(とはいっても、私の「もやもや」はこの本のなかの「ほんの一部分」なんですが)
私がこの仕事を始めたのはネットバブル第1期(←勝手に命名)でした。
この仕事につきたいと思ったのは95年、大学の授業でインターネットに出会い、
そのおもしろさにものすごく感動したからです。
私の勤め先のグループは紙媒体の売上げがオンラインメディアの何十倍もあるところ。
その中ではオンラインメディアに力を比較的入れている方だと思います。
それもあって私も入社したクチなのですが、
現在の上層部は「ネット幻想(万能)」&「紙媒体の過小評価」な感じ(にとれる発言が多い)なので、
「ちょっと、ちょっとちょっと(C)ざ・たっち」な感じ。
そんな社内の雰囲気もあるのか、
(本人たちは違うかも知れないけれど端からみると)
紙媒体部門はなんか過剰に自信喪失している感じがするのです。
そして、その現場の姿を上層部が直視できているのかもはなはだ疑問。
そりゃ、絶好調のころとはいかないかも知れないけれど、
マイナス面を見つけるのは簡単(私のいま書いている愚痴めいたブログみたいに・・・)
そのなかには絶対自体を打開するプラス面はあるはずなので、それを拾い上げて
組織の方向性に結びつけて欲しいなーと常々思うのです。
あの紙媒体については、まだまだポテンシャルはあるというのが私の持論。
「無くなるかどうか」はこれから読者とどのようにコミュニケーション
をしていくかにかかっていると思っています。
決して「デバイス」の問題ではなく「中身」と「読者と向き合っているか?」
にかかっていると思うのです。
オンラインメディア部門も「読者と向き合っているか?」については少々疑問な部分も
ありますが・・・。
なんか支離滅裂になってきましたが、
ただの愚痴だけにならないように、
「読者と向き合える媒体作り」ができるようこれからも頑張らないととも思った次第です。
(それにしても、この本、上層部のおじいさんたちに読んで欲しいなー・・・・)